防食溶射:亜鉛・アルミニウム及びそれらの合金溶射(JIS H8300)

防食溶射は大きな構造物にも施工が可能で、基材の熱による変形や変質もなく、皮膜自体が耐食性を持つとともに、素地を電気化学的に防食する性質(犠牲陽極)を持っています。溶射材料には亜鉛、アルミニウム、亜鉛・アルミニウム合金そしてアルミニウム・マグネシウム合金があります

 

防食溶射皮膜の種類

材料品種 組成 融点 比重 t=100μm/m2
所要量
特性

亜 鉛

99.99%
以上Zn
420℃ 7.14 1kg 清浄な大気中では、表面に緻密な腐食生成物を生成し、 耐久性にすぐれる。pH6.5以下及びpH12.5以上の水及び 水溶液と50℃以上の液温に対しては使用しないことが望ましい。
アルミニウム 99.5%
以上Al
660℃ 2.70 0.3kg 亜鉛より電気化学的防食作用は劣るが、Alの酸化皮膜は科学的 に安定している。 pH4以下及びpH8.5以上の水中では使用しないことが望ましい。
亜鉛・アルミニウム合金 85%Zn
15%Al
550℃ 6.50 0.7kg 電気科学的防食作用に優れるZn皮膜と環境遮断作用に 優れるAl被膜両者の特徴を併せ持つ。
アルミニウム・マグネシウム合金 95%Al
5%Mg
650℃ 2.60 0.4kg 海洋環境の鉄構造物の防食に用い、 ZnやAl単体・Zn/Al合金よりも優れる。